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大ぶりの白天に、地元奈良県産のきくらげ「明日香きくらげ」を大きく刻んで、たっぷり入れました。
一口食べてすぐ分かる、国産きくらげならではの、コリコリしっかりとした歯ごたえ。
かみしめるほどに揚げ天の旨味と合わさって、やみつきになる美味しさです!
ご飯にもお酒にもほど良く合う一品と、皆様にご好評いただいています。
地産地消で生まれた魚万の新しい名物を、ぜひご賞味くださいませ。
「明日香きくらげ」とは?
「明日香きくらげ」は、奈良県五條市にある株式会社アスカグリーンファームが生産するきくらげの名称です。
奈良発の新しい特産品として、近年メディアでも注目されています。
最先端の栽培設備を導入し、原材料から生産まで全てを日本国内で行う「純国産」のきくらげは、国内消費量の1%にも満たない非常に貴重なもの。もちろん無農薬栽培だから安心・安全です。
また食物繊維はしいたけの2倍、カルシウムは10倍と栄養価が非常に高い(※)のも明日香きくらげの特長です。
※黒きくらげとしいたけ(乾燥品)100gでの比較
魚万店主が「明日香きくらげ」の生産現場を見せていただきました。
商品一覧
明日香きくらげ天さつま揚げセット A
明日香きくらげ天さつま揚げセット B
明日香きくらげ天(単品)
「明日香きくらげ」のふるさとにやってきました!
「明日香きくらげ」の生産現場を見せていただくため、魚万店主がアスカグリーンファーム様を訪れました。
スタッフの松田さんの案内で、さっそく栽培ハウスへ。ハウスに入る前に、こんなことを聞かれました。
「納豆、お好きですか?」
「いえ、あんまり…でもなんで?」
「きくらげの菌と納豆菌とは、相性が良くないんですよ。納豆を食べた人の体にわずかでも納豆菌があると問題なので」
はー、きくらげって、そんなにデリケートなものなんだ…。
薄暗いハウスの中には、温かく湿っぽい空気と、立ち込めるおがくずの香り。ずらりと並んだ菌床から、数えきれないほどのきくらげが頭を出しています。20日ほどで手のひらサイズになるそうです。
※菌床:きくらげの培地。オガクズや栄養分などを合わせて出来ています。
──きくらげ栽培って、どういうことをするんですか?
「室内が18度〜30度になるよう温度管理しています。温度が低いと育たないし、高いと高温障害でグダグダになってしまうんです。
また湿度管理も大切で、乾くと出来が悪くなります。同じ部屋の中でも、菌床の場所によって湿度が違うんですね。それに青カビや虫も大敵です。ちょっとでもついたら製品になりませんから」
「だから毎日、朝昼晩の1日3回、スタッフが交代できくらげの様子を見て調整しています。きくらげも人間と同じく酸素を吸って二酸化炭素を吐くんですが、毎日やっていると、部屋に入った瞬間に『あ、酸素薄いな』って分かるようになりました(笑)」
アスカグリーンファームでは、菌はもちろん菌床もすべて国産のものを使用されています。
現在、国内のきくらげの97%は輸入もので、残る3%もほとんどは菌床を中国から輸入しているそうです。明日香きくらげは安心・安全の「純国産」。まさしく、きくらげ栽培のパイオニアなのです。
──先駆者ならではのご苦労は?
「きくらげって、しいたけやシメジと違って、栽培に関するデータがほとんどないんです。だから私たちも手探りでやっています。日々研究ですよね。
昨日こうだったから今日もこうしよう、ではなくて、常に今良くなるにはどうすればを考えています」
「試行錯誤しながら、良いデータも悪いデータも残していきます。でも、数字やデータだけでは分からないものがあるんです。だから人間の目でこまめに見てあげる。些細な変化に敏感にならないと。これができるのは、想い…、愛情ですかね?」
人が手をかけ、心をかけてこそ美味しいものが出来るのですね!
続いて、白きくらげの栽培ハウスも見せていただくことに。
白きくらげは、黒きくらげの突然変異から生まれたもので、栄養価が非常に高いのが特徴です。アスカグリーンファームでは、この白きくらげの菌を培養して栽培することに成功。これは全国的にも例のない技術だそうです。
(なお魚万の「明日香きくらげ天」に使っているのは黒きくらげのみです)
こちらもハウス内の作りや熱気は黒きくらげのものと同様ですが、白きくらげの鮮やかな白色がひときわ目にとまります。
作業をしていたスタッフの得田さんにお話を聞きました。
──ここではどんな仕事を?
「きくらげの状態を一つ一つチェックしています。暗いハウスの中でヘッドライトを頼りに見ていきます。白きくらげはとてもデリケート。かごに擦れただけでも傷が付いてしまうので、ストレスを与えないよう注意しながらの作業です。
目の前のきくらげの問題をいち早く見つけてあげることが、結果的に他の全部が悪くなるのを防ぐことになるんです」
「年中、ほぼ毎日やっていますけど、楽しいですよ。ずっとやっていたい。なんなら一日中このハウスの中にいてもいい(笑)
「世間のきくらげに対するイメージといえば、まだ『中華料理に入っているアレ』でしょう。
だからまず一般の方々に、もっと明日香きくらげのことを知っていただきたい。食材としての色々な可能性や、安心・安全の国産であることも。栽培方法も確立して伝えていきたいです」
「そして明日香きくらげで、きくらげの日本一を目指しています」
奈良の町から生まれたきくらげを、全国に広め、天下を取る!
意気盛んな得田さんの姿に、同じ奈良の地で商いをする者として大いに元気づけられて帰路についたのでした。