『魚万』は1901年の秋・9月に奈良・餅飯殿に開店いたしました。本家の料亭から”かまぼこ”専門店としての思い切った開店でしたが、初代・魚谷芳松が、海のない奈良の地で、”魚”の栄養分や持ち味を大切にした商品を提供したいという熱い思いからだったと伝え聞きます。
”かまぼこ”が歴史的文献に登場するのは、平安時代の関白右大臣の祝膳に出されたとの記録から。その昔は、庶民の口には入らない高貴な食べ物であったのでしょう。
「魚万」が開店した明治時代では、手軽に”魚”本来の栄養がとれる”かまぼこ”は庶民に定着したものの貴重な食べ物であったことでしょう。
この”魚”の命、恵みを形を変えて、今に活かしている”かまぼこづくり”、”ものづくり”の姿勢と熱い思いは、百年を越えた今もしっかりと伝承されています。 |